ボウリングの両手投げというと、初心者がやっているような格好悪い姿を思い浮かべる人も少なくありません。
そもそも両手で投げてルール的に反則ではないのかという人もいるかもしれませんが、結論から言うとボウリングはいかにピンを沢山倒してスコアを出すかが目的なので、全く問題ありません。
しかもイメージだと両手で投げる人は小さい子供や女性という印象が強いですが、プロの世界では、信じられないかもしれませんが両手投げの選手が増えています。
しかも投げ方もかっこいいのが特徴です。
ボウリングで両手投げのメリット
一般的に5キロ程度の重いボールを両手で持って投げるという事自体はそれ程難しい事ではありません。
10分も練習すれば子供でも投げられるようになります。
しかしボウリングとなるとかなり難易度は増します。
その理由は、まっすぐに投げられない事とスピードが出ない事です。
では具体的に両手投げにするとどのようなメリットがあるのかというと、まず回転数の多いボールを投げる事が出来るという点です。
その結果、ストライクが取りやすくなったり、ピンに当たった時に激しく散らす事が出来ますし、ボールにカーブをかけやすいというのも魅力の一つとして挙げられます。
他にも親指を使わない為、片手よりもボールをしっかりと支える事が出来、リリースする時にボールが抜けすぎたり引っかかったりしなかったり、腕への負担が軽減されるというのも大きなメリットです。
ボウリングで両手投げのデメリット
一方デメリットは、ボールにスピードが出ないという点です。
もちろん全く出ない事はありませんが、スピードボールを放るには柔軟性のある筋肉が必要となります。
その為には筋トレもしなければならない為、一般的に片手よりはスピードが落ちる傾向にあります。
コントロールも最初はつけるのが難しく、自分の思うところにボールがいかず、苦戦しますが、慣れてしまえばこれはそれ程問題ありません。
両手投げを日本人プロから学ぶ
では日本人プロから学ぶ両手投げのコツとはどのようなものかというと、まず投げ方ですが両手にボールを持ちます。
そして自分に最も適した歩幅や歩数、ステップを調整していきます。
この時のコツは焦らずにゆっくりで良いので自分がしっくりと来るまで確認する事が大切です。
自分に最適なステップを見つける事が出来たら、次はボールの穴に指を入れます。普通の入れ方は、中指や薬指、親指の3本を穴に入れますが、両手投げの場合は親指を使わないのがポイントです。
利き手の中指と薬指だけをボールの穴に入れて、手のひらで支えるように持ちましょう。
何故親指を入れないかというと、ボールに回転をかけやすくするからです。
ボールに指をいれ、支えるように持ったら、下に落とすような感覚で投げてみましょう。
最初からスピードを出す必要はありません。
とりあえず最初は投げた時の感触を確かめる為に、ボールを下に落とすようなイメージで力を抜いてリリースします。
リリースする時のポイントはカーブを意識しすぎない事です。
プロなど上手な人が片手で投げる時と同じように、両手で投げる場合も回転をかける事で、曲がりながらピンへとボールは向かっていきます。
この時に重要なポイントは、ボールを曲げようと強く意識しすぎない事です。
何故なら両手で投げる場合は、片手で投げる時よりも回転はかけやすいため、正しいフォームで投げれば自然と曲がるからです。
両手投げは片手投げと比較すると腕のバックスイングがとりにくいのが欠点なので、これを補おうと無理やり力でバックスイングをしてしまうと、かえって体のバランスが崩れてコントロールが乱れてしまいます。
とにかく両手で投げる場合は、前傾姿勢という事を意識すると、簡単にバックスイングが出来ますよ♪