ボウリングの醍醐味は何と言っても10本のピンをすべて倒すこと!
ストライクへの一番の近道は正しいフォームを身に着ける事から!
この記事がスコアアップの第一段階です。
投げ方を安定させて思い通りの投球フォームへ
投球前に思い描いたボールのラインと同じライン上にボールを投げる。
スコアアップにつながる強い威力のあるボールを投げるには安定したフォームが必要不可欠です。
そのために一番重要なことは、脚の動きと腕を振るタイミングが合っているということ。
腕の筋力だけでボールを投げるのはNGです…
フォームが安定するだけでも体の動きのタイミングが良くなり、スピードのある強いボールを投げることができます!
逆に、
体の動きや力の入れ方が投球の度に毎回違うと、ラインが安定しません。
スコアが伸びないと悩んでいるのであれば、自分のフォームが安定しているかをチェックする必要があります。
・手足がバラバラ
・立つ位置が毎回違う
・手の力だけでボールを投げている
・ピンだけを見てボールを投げる
などがあるのであれば、フォームを改善すべきです。
こうなってしまうと、最終的にボールがピンにあたる位置もバラバラでスコアが安定しません。
プロボウラーはピンやスパットだけをみて投げるのではなく、スパットからポケットまでのラインを思い描いてその上を通るようにボールを投げます!
それではここから、良い投球フォームを7つのポイント別に分解して見ていきましょう
1.アドレス
2.プッシュアウェイ
3.ダウンスイング
4.バックスイング
5.フォワードスイング
6.リリース
7.フォロースルー
ボウリングのスコアをアップさせたいのであれば、今一度初心に戻ってこの7つのポイントをひとつずつ見直すのが一番の近道です。
アドレス
アドレスで大切なことは毎回立ち位置を確認してから構えること。
この立ち位置を確認するというクセをつけてみてください!
脇を締めながらも楽な姿勢でスパットを見るかラインを描いて立ちます。
ボウリングで一番最初にボールを構える動作をアドレスと言います。
右腕でボールを持つ場合、身体の中心よりやや右にボールを構えて左手は軽く触れるように添えるだけ!
スイングの動きでは脇が開きすぎないように腕を真後ろに引くことになりますが、アドレスでボールを真ん中に構えてしまうと真後ろにボールを引くことができないですよ!
ボールは構えやすい高さにし、肩の力は抜いてくださいね!
ボールの重みでわずかに傾くかもしれませんが、問題ありません。
ヒザや足も特に意識せず自然にしてください。
しかし、スタンス(足の位置)は毎回確認してから構えます!
さて!
アドレスで一番大切なことは何だったか覚えていますか?
毎回立ち位置を確認してから構える事でしたね!
アドレスは動き出しの前の姿勢なので、ついつい気を抜いて適当になってしまうかもしれません。
しかしボールを投げる前のアドレスで硬くなってしまうとコントロールも定まりません。
アドレス次第で腕のスイングが変わってしまい、ボールの軌道も変わってきます。
ラクにスイングへ移行できるあなたなりの構えを見つけましょう!
プッシュアウェイ
アドレスでしっかりとボールの最終的な軌道をイメージできれば、あとはボールを流す感じです。
プッシュアウェイとは、アドレスの姿勢から腕を伸ばしてボールを前に押し出す事!
どれくらい伸ばすか?とかはそんなに考えなくていいですが、プッシュアウェイを飛ばしてアドレスからいきなりダウンスイングに入ってしまうと、ボールに勢いがつきません。
不必要な腕の力が入ってしまうので安定したフォームからは遠くなります。
プッシュアウェイでは自然にヒジを伸ばす事!
ボールを上にあげる人がたまにいますが、肩や腕に負担がかかってしまいバランスが保ちにくいですよ。
だからと言ってまっすぐ前に伸ばすことを極端に意識しなくても自然に押し出す(ヒジを伸ばす)だけでいいです。
そして右腕が前にある時には、右足も前に進んでいます。
プッシュアウェイのタイミングで右足を前にステップしてみましょう!
アドレスの際に添えていた左手がボールから離れると思いますが、その時にはもうダウンスイングが勝手に始まります。
ダウンスイング
プッシュアウェイの瞬間にボールの重さでダウンスイングが始まります。
ボウリングの投げ方は、肩を中心にしたボールの重さによる腕の振り子運動だと言われます。
体にはボールの重さ以上にこの振り子による遠心力がかかるので、ダウンスイングではバランスを崩さないようにだけ意識をします。
左手を開いてバランスをとってみたりしてくださいね!
バックスイング
ボールの重さ+遠心力+ステップ
この力でバックスイングをとります。
あくまでも自然に。
腕に力が入りすぎてしまうとボールが斜め後ろに上がってしまいます。
何度も言っていますが、腕のちからでスイングするのではないのです!
ここまでくれば感覚的にできている場合も多いです。
あえてポイントとして挙げるとすれば、ステップですかね?
右足をぐっと強く蹴って、自然な前傾姿勢になればダウンスイングは良くなります。
フォワードスイング
ここでも強いボールを投げようとして腕の力を入れこんで振り下ろすのはNG。
脇が開いてしまったり手首が返ってしまうと、ここまでの自然の力が伝わりません!
やや前傾姿勢になり、右足にかかる重心をこのタイミングで左足にスライドします。
そのためには、右足をぐっと蹴った勢いのまま左足をすすすっとスライドさせます。
左足のつま先はまっすぐピンに向かっているハズ!
サッカーでボールをける時もそうですが、軸足のつま先が向いている方向へボールは進みます。
リリース
バックスイングからフォワードスイングまで、ボールはずっとレーンの板目と平行に動いてきているのが基本です!
ここまで読みながら来たあなたは自然とできていると思いますよ!
さて、やっとリリースですね!
振り子の動きをしていたボールが一番床に近づいた時がリリースするタイミングです。
ボールが肩を軸にうまく振り子になって、左足にしっかり体重が載っていれば最高です!
こうなってくると、左足の真横くらいにボールが来た時に自然と親指が外れていきます。
親指が抜け、中指と薬指で送り出すだけ!
妙な筋力は不要です。
フォワードスイングで腕の力が入っている時には、ボールがドンと落ちてしまいます。
脇が開いたり、指が3本とも同時に抜けたりとするのであれば、どこかでフォームが崩れているかもしれませんね。
ここでひとつ意識をすることは、親指の方向です!
投げる球種によって親指の位置があると思いますが、リリースのタイミングで急激に手首を回すのは逆効果!
ボールに余計な回転がかかってしまい、投げたいラインからボールが外れるので注意です。
投げ方別の記事でも書いてありますが、親指の方向や手首はアドレス時点のものです。
ストレートなら親指は12時の方向。
フックなら10時の方向。
リリースで曲げるわけではありません。
フォロースルー
フォロースルーはここまでのプッシュアウェイからリリースまでの集大成!
アドレス同様に軽視しがちかもしれませんが、このフォロースルーも決まればボールはライン通りに進みます!
よく言うのが、正面に人がいて握手をする感じで腕を前にあげる感じ?
正直このたとえは私には理解できませんでした。
フォロースルーをかっこよく決めようとヒジを無理に曲げたり、途中で止めたりする必要はありません。
ここまでずっと振り子運動で来たのであれば、ボールが離れても自然にフォローが流れます。
反対に腕の力で投げていた時には、フォロースルーが無くなったりヒジが曲がってしまったりします。
ボールに勢いが伝わっていない証拠です。
ステップの基本
ここまで腕の振りを中心にフォームを解剖していましたが、全体的に自然の力を利用するばかりでしたね!
腕の力を必要以上に使わないことが大切でした。
利用する力は、
ボールの重さ+遠心力+ステップ
です。
ステップについても紹介しておかなければなりません。
自然にスイングができれば、ステップも自然とできているものなんですが基本をお伝えします。
ステップは4歩?5歩?
4歩のステップでも5歩のステップでも、フォームとステップは対応していますのでどちらでも問題ないです。
・右投げの場合はプッシュアウェイで右足を前に出します。
・ダウンスイングで左足を前にスライドし、
・バックスイングでは右足でぐっと踏みます。
・フォワードスイングで左足をスライドしながら重心も前にスライド!
最初の1歩目から腕を動かすとタイミングが取りずらいのであれば、最初に左足を1歩動かして5歩の助走を取ります。
スイングとステップは連動するので、助走もある程度定まってくることでしょう。
ステップのコツ!
安定したフォームのためのステップです。
ステップではかかとから地面に着地したほうがしっかりと床を踏むことができます。
でも、タイミングが合うのであれば「すり足」でスライドしてきても問題ないですし。
ステップのコツとかあるのでしょうか?
実際にやっているのを見るのが一番だと思います。
言葉でコツというものを伝えるのって難しい…
あえて言うのであれば、
最後のフォワードスイングでは、左足のつま先をまっすぐピンに向けて、ここまでの勢いを止めてしまわないように足は滑らせるようにスライドします。
今日はここまで!
あなたのフォームが安定してきたら、投げ方ごとに書いていますのでいろいろと読んでみてくださいね!